【人生のB面】メンタルモデル的な自己紹介(前編)

がっつり自己紹介

はじめに

普通の経歴・キャリア的な自己紹介(人生のA面)ではなく、僕の人生のB面(ネガティブな面や弱い面)も含めて知ってもらいたいなと思い、「メンタルモデル的な自己紹介」にトライしてみます。
(「メンタルモデルって何?」という方はコチラの記事をご覧ください)

今回は、
・幼少期の体験と恐れ
・その体験が僕の価値観や性格にどう影響を与えたか

という観点で、お話していきます。
(この記事で「僕のメンタルモデルそのもの」を100%表せているわけではないですが、核心に近いところに迫れていると思います)

僕は、父は公務員、母は鍼灸マッサージ師という家庭で、4人兄弟の末っ子として生まれました。
一番上の兄とは15歳離れていて、一番近い兄とも6歳離れている環境でした。

そんな僕の幼少期の体験と、そこから自分が無意識の内に学んだことや受け取ったメッセージをまとめると、以下のようになります。

前編では、これを一つずつ説明していきます!

①家族・親族が優しかった

3人の兄は皆優しく、歳の離れた末っ子の僕をかわいがってくれました。
また、年上のいとこもたくさんいましたが、おじさん・おばさんも含めて皆おおらかで優しかったのを覚えています。
年に数回ある親戚の集まりは、楽しみで仕方ありませんでした。

このような環境から僕は、「世界は基本的に優しいものだ」というメッセージを受け取ったと思います。

②父親と兄たちの口論

僕が物心つく年齢になると、3人の兄たちは10代〜20代の反抗期&青春真っ盛りの時期だったので、父親とよくぶつかっていました。

父親はかなり怒るタイプだったので、皆で夕食を食べている時などに兄と父親とがの間で言い争いになると、一気に家庭内の雰囲気が壊れ、すごく怖かったのを覚えています。
僕の中で、「平和な場も、一瞬で怒りや恐怖の嵐に飲みこまれる」ということが心に刻み込まれました。

この経験は非常に強烈で、僕のメンタルモデルの中核をなしています。

③内的な世界に浸る

そうやって家庭内の雰囲気が悪くなっても、4歳〜5歳の僕は無力で、何をすることもできません。
ただ、怒鳴り合っている父や兄たちを見て怯えていました。

そんな時、僕はできるだけ家の中で自分一人になれる場所を探し、絵本や漫画を読んだり、図鑑を眺めたりしていました。(世界中の国の国旗や文化が紹介されている図鑑がお気に入りでした)

今考えると、この行動は、自分の心の平静を保つための幼い僕なりの「回避策」だったのだろうと思います。
自分の「外の世界」がどれだけ嵐に見舞われて荒れ狂っても、僕は空想や想像の翼を広げ自分の「中の世界」を旅することで、現実に対処していたのです。

このような経験から僕は、内的世界に浸ることの楽しさや、探究に没頭することの喜びを学んでいきました。

④兄たちの遊びに入れてもらいたい

幼少期の鮮明な記憶の一つに、「兄たちの遊びの仲間に入れてほしかった」という感情があります。

兄たちはよく、友達を家に連れてきてボードゲームやトランプなどをしていましたが、歳の離れた僕はその遊びに入れてもらうことはほとんどできませんでした。
だからいつも、兄が友達と遊んでいる姿を「本当は入れてもらいたいのに…」と思いながら少し離れて遠くから見つめていました。

また、年末年始や夏休み、親族が集まると大人たちは皆、夜遅くまでお酒を飲んだりお菓子を食べたりしながら麻雀やトランプをやって遊んでいました。

でも、まだ小さい僕はその遊びの輪に入れてもらえず、いつも悔しい思いを噛み締めながら隣の部屋で早く布団に入り寝ていました。
この頃に抱いた感情は、今でもよく思い出します。

自分がよく「未知の世界を知ってみたい」「憧れの人たちの仲間として認められたい」という強い願望や焦りを感じるのは、このような経験から来ているのだろうと思います。

⑤褒められ、注目される

小さい頃から兄たちが面白半分に勉強を教えてくれたりしていたためか、僕はひらがなの読み書きやかんたんな算数などを覚えるのは早かったと記憶しています。
そのため保育園に通っている頃から、勉強は褒められていました。スポーツも比較的得意で好きでした。

だから僕は、小学校から高校に至るまでずっと、誰かに褒められ、注目されることの喜び(快感)を感じながら育ってきました。

一方、その裏返しとして、勉強やスポーツなどの優劣がつきやすい分野においては、自分が人より優れていないと落ち着かない性分になっていきました。
のちのち、この性格が自分をずっと苦しめることになります…。(詳しくは次の記事で)

まとめ

まとめに代えて、先ほどの図を再掲します。

さらっと書いていますが、このような自己理解に至るまでに何度も内省や対話を重ねました。
僕自身、まだ自分のメンタルモデルを100%とらえきれているかというと、自信がありません。

おそらく自己理解を深める旅は一生続くのですが、今の時点で、
「自分はこういう体験から、こういうことが好き/嫌いなんだ」
「幼少期のこの体験が、今の自分の価値観を形作っているんだ」

という「つながり」を理解することで自分の人生を前に推し進めるパワーになるということには、確信を持っています。

これがメンタルモデル(とそれを使ったコーチング)の大きな恩恵です。

後編では、僕の幼少期の体験やそこから受け取ったメッセージなどが、僕の性格や価値観にどう影響を与えているか、より詳しく書いていきます!

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